クラフトジン露・販売中!
2026/09/02
クラフトジン露・販売中!
「鎌倉ふくみ」
先日、日本料理店「鎌倉ふくみ」さんへ伺いました。席に着き、最初に注文したのは「鎌倉クラフトジン 露」のソーダ割り。グラスから立ち上がる柑橘の香り。口に含むと、爽やかな味わいとともに、ジュニパーベリーやヨモギ茶の余韻が静かに広がります。
私たちが造った「露」ですが、お店で提供していただく一杯には、自宅で飲むときとはまた違ったおいしさがあります。グラスの選び方や氷、炭酸とのバランス、そして、その店に流れる空気。さまざまなものが重なり合って、一杯のお酒の表情をつくるのだと思います。ふくみさんでいただいた「露」のソーダ割りは、すっきりとした中にもボタニカルの香りが感じられ、これから始まる食事への期待を高めてくれる、とてもおいしい一杯でした。
日本料理の楽しみは、単においしいものをいただくだけではありません。器に盛られた料理の佇まい、季節を感じさせる食材、口に運んだときに広がる香り、そして料理に寄り添う一杯のお酒。一つひとつが重なり合い、その夜だけの物語をつくってくれます。ふくみさんのお料理には、そんな日本料理ならではの奥深さがありました。素材そのもののおいしさを大切にしながら、丁寧な仕事が施された料理の数々。華美に飾り立てるのではなく、素材の持ち味を静かに引き出していくような一皿ひと皿に、作り手の心遣いが感じられます。
口に運ぶと、まず素直に「おいしい」と感じ、そのあとから出汁の旨みや香り、食感の余韻がゆっくりと追いかけてきます。どのお料理にも細やかな仕事が感じられ、次の一皿を待つ時間まで楽しみになります。落ち着いた空間の中で、料理と向き合いながら、ゆっくりと時間を過ごせることも、ふくみさんの魅力なのだと思います。
そして今回、私にはもうひとつ楽しみにしていたものがありました。前回伺った際、ふくみさんが「鎌倉クラフトジン 露」を使って梅酒を仕込んでくださっていたのです。一般的に梅酒は焼酎などで仕込むことが多いと思いますが、ジュニパーベリー、グレープフルーツピール、ヨモギ茶をボタニカルに使った「露」で仕込むと、どのような味わいになるのか・・・。グラスに注がれた梅酒を眺めながら、まずは香りを確かめ、ひと口いただきました。梅のやさしい甘酸っぱさが広がり、そのあとに続くのは、角の取れた、とてもまろやかな味わい。そして余韻の中に、「露」ならではの柑橘の香りやボタニカルのニュアンスが、ほんのりと感じられます。梅の風味と「露」の香りが主張し合うことなく、時間の中でゆっくりと溶け合い、ひとつの新しいお酒へと育っていました。「おいしいですね!」思わず、そんな言葉が自然にこぼれました。私たちが送り出した「露」が、料理人の手に渡り、新たな発想と時間が加わることで、これまでとは違う表情を見せてくれる。造り手として、これほどうれしいことはありません。
お酒は、造って完成するものではなく、誰かの手に渡り、料理や場所、人との出会いによって、さらに物語を重ねていくものなのかもしれません。「露」のソーダ割りから始まり、丁寧に仕立てられた日本料理を味わい、最後はまろやかに育った「露の梅酒」へ。梅酒の中には、梅と「露」だけでなく、ふくみさんとのご縁、そして出来上がりを待った時間までもが溶け込んでいるように感じられました。
おいしい料理とお酒、そして穏やかに流れる鎌倉の夜。またひとつ、忘れられない酒場の時間に出会うことができました。ごちそうさまでした。
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